story

能力者を収容する施設・アビリタ能力開発学院。
そこで行われていたのは能力向上のための人体実験、そして殺戮だった。
呪われた学院で学ぶ者達が紡ぐ物語は『心理』と『呪縛』……
全ての心理を解き明かした時、呪いは完成する……


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　著者：市城れい　＞＞＞　直リンク用

thanks! 　web*citron 　戦場に猫

  ずっとずっとずっとずっと一緒なの！　これ絶対っ
  カリン[Karin]　CV:雪花里央
  ( ■■ ♀ 15歳 8/30生? ヒューマン 第一期UNO階級 私/あなた )

  喜怒哀楽がはっきりとしていて元気いっぱい、好奇心旺盛な少女。
  名前以外の記憶を失っている。
  猪突猛進、空気が読めない。
  弟が大好きで、常にクラウドと行動を共にしている。
  一見馬鹿っぽいが、呑み込みが早く成績優秀である。
  アビリタで友人を作ろうと奮闘中。

   

  飴とカリンちゃん、どっちも大切。大好き
  クラウド[Cloud]　CV:朴妃斗
  ( ■■ ♂ 15歳 8/30生? ヒューマン 第一期UNO階級 僕/君 )

  カリンの双子の弟で、お姉ちゃん大好きなシスコン。
  行動パターンが掴みにくく、発言のほとんどが謎。
  まったりのんびりがモットー。
  いつもボーッとしているわりに、鋭いところを突くことも。
  飴が大好きで、常に飴を舐めている。
  同室のラウトと仲良くなろうと日々努力しているが、いつも空回り。

   

  貴女に常識があると？　……勘違いも甚だしいですね
  ラウト＝キルバス[Rout Kiribati]　CV:畑中謙介
  ( ■■ ♂ 17歳 11/5生 ハーフエルフ 透視 第三期SEI階級 俺/あなた )

  成績は常にトップクラスのエリート。
  表情が表に出にくく、淡々とした喋りが特徴的。
  敬語の中にさりげなく混じる毒は的確で、聞く者を必ず黙らせてしまう。
  名家の公爵長子で、男ばかりの環境で育った。
  そのため女に免疫がなく、かなりの照れ屋。
  リートを尊敬している。

   

  今度猫って言いやがった奴は屋根から逆さ吊りにすっからな！
  アルス＝ファヴァーエンド[Arus Favarend]　CV:吉野華鼓
  ( ■■ ♂ 16歳 8/8生 黒豹の獣人 幻想 第二期DUE階級 俺/お前 )

  活発で無作法な一匹狼。
  大のヒューマン嫌いで、双子の存在を煙たがっている。
  こうすると決めたことには一直線、素直な面も。
  恋愛に関してかなり鈍く、アグノの気持ちに気付いていない。
  それどころか、彼女を大親友だと思っている。
  ヒューマンの中でも、特にイルが苦手らしい。

   

  そそそそんな恐れ多い！　わたくしで、良いのでしょうか……？
  アグノ＝ユーア＝シェイン[Agno Youa Shane]　CV:雪城あゆむ
  ( ■■ ♀ 18歳 3/26生 クォートデーモン 回帰 第二期QUATTRO階級 わたくし/あなた )

  魔族と他種族の共存を願う少女。
  普段は大らかで寛大な性格だが、機嫌を損ねると厄介な相手。
  アルスに恋心を抱いており、彼の前では常に挙動不審になる。
  弟に似ているというラウトを心配しており、彼には厳しい。
  かなりの酒豪で、いくら飲んでも酔わない。
  誰にでも『様』をつける癖がある。

   

  そういうのやめてくれないかな……心底笑えないんだよね
  イル＝ディーア[Ill Deere]　CV:相葉啓祐
  ( ■■ ♂ 18歳? 1/10生 ヒューマン? 写生? 第五期CINQUE階級 僕/君 )

  陽気にマイペース、謎解きに命を賭ける。
  新たな謎を求めて自分から事件を起こすことが多々あり、指導員も手を焼く問題児。
  常に笑顔で、何を考えているのか全く読めない。
  その綺麗な風貌から女子人気も高いが、恋愛を笑えないものとして毛嫌いしている。
  社交的に見えて、相手に触れることを嫌うなど、一線置いている節がある。
  アグノとは飲み仲間だが、下戸であるためほとんど飲まない。

   

  本当にくだらない……少しは……ああ、貴女に何を言っても無駄だったわね
  リート＝デリル[Lied Deril]　CV:小鳥遊琴里
  ( ■■ ♀ 15歳 2/19生 ダークエルフ 予知 第五期SEI階級 私/あなた )

  入寮して以来学院一位をキープしている天才。
  神経質で非常に扱いにくいが、その天性の才能から憧れや恋慕の念を抱く者も少なくない。
  興味の対象は『呪いの研究』のみで、それ以外は切り捨てて生きる。
  過去に大切に想っていた者は何人かいたようだが、全て失い、心を閉ざすようになった。
  様々な色の珠が入った小瓶を携帯し、大事にしている。
  イルとは馬が合わないらしく、会う度に衝突する。

   

  あはは……僕、これでも教師なんだけどなぁ……
  エデン＝ユークス[Eden Yukes]　CV:R
  ( ■■ ♂ 25歳 ノーム 細胞分裂/時空操作 UN-INSEGNANTE/DIECI階級 僕/君 )

  アビリタ指導員。
  穏やかでのんびりな性格。
  混乱したり慌てたりすると、早口になる傾向がある。
  サカキの信頼する者の一人で、能力者の管理も任されている。
  人に敬意を示されると、恥ずかしさと申し訳なさで本来の姿に戻ってしまう。

  

  あんたがしっかりしないから、あたしに面倒事が回ってくるんでしょうがこのタコ！！
  ソフィ＝マグナム[Sofie Magnum]　CV:星野星香
  ( ■■ ♀ 23歳 ヒューマン 転生 UN-INSEGNANTE/DIECI階級 あたし/あんた )

  アビリタ指導員。
  キレやすく、乗せられやすい。
  エデンとは入寮生時代の同期で、強く当たることもしばしば。
  素直になろうと思えば思うほど、心にもないことを言ってしまう。
  所謂ツンデレ。

  

  アムリア、愛してる。君が俺の全てだ
  シグマ＝ゲルニカ[Sigma Guernica]　CV:東雲沙紗
  ( ■■ ♂ 25歳 エルフ 憑依/召還 UN-INSEGNANTE/DIECI階級 俺/君 )

  アビリタ指導員。
  妻であるアムリアに愛を囁かない日はない。
  全てがアムリア中心に回っており、妻以外に関心はなく、生徒達の質問にも一切答えない。
  だが、同期のエデンとソフィのことは信頼している様子。
  何故かカリンにだけ優しい。

  

  ふふ、ありがとうシグマ、私もよ。でも、生徒の話も聞いてあげてほしいわ……
  アムリア＝ゲルニカ[Amuria Guernica]　CV:明月華涼音
  ( ■■ ♀ 享年18歳 ヒューマン 私/あなた )

  アビリタ元特別講師でシグマの妻。
  身体はすでに死んでおり、魂がシグマに憑依している状態。
  心配症で、世話焼き。
  アビリタのダークホースとの呼び声も……？
  旧姓はルーザ。

  

  やはり女はいいな、学院がより華やかに見えるぞ
  サカキ[Sakaki]　CV:ひげ太郎
  ( ■■ ♂ 我/お前 )

  アビリタ学院長。
  階級種族能力、全て不明。
  美しい女性には目がないという無類の女好き。
  院長だということ以外全てが謎に包まれている。
  双子を気に入っており、度々ちょっかいを出しにやってくる。

  

アビリタ能力開発学院
能力者を収容する施設。
全寮制で、二十四時間生徒達を監視している。


能力適応度
それぞれの能力に対するシンクロ率を表す。
能力者の階級はこれによって決まる。


中央都市・アルテナ
西と東の中心部に位置する巨大都市。
ここでは西と東関係なく全ての者が平等に生活し、争ってはならないという決まりがある。
中立地帯。
森を抜けた先にアビリタがある。


オーガ・フォレスト
アルテナとアビリタを繋ぐ巨大な森。
鬼が暮らしていたという言い伝えからこの名がついたとされている。
森閑境とも呼ばれ、外界から遮断されている。
アビリタでは入寮試験や実践訓練、適性検査などに使用している。


能力
人体実験から生み出された未知の力。
軍事利用するために現在も作られ続けている。
DIECI階級以上の能力者は、元からある能力の他に自らの手で作り出すことを許されている。

　透視
　ラウトの能力。
　視野に入らないものや視覚で確認できないものを感知する。 　相手に触れることで、心を読むことも可能。

　幻想
　アルスの能力。
　ただの幻だけではなく、対象と同じ能力を持ったクローンも作り出すことができる。

　回帰
　アグノの能力。
　傷を癒し、一定時間内シールドを張ることも可能。
　ただし、自分には使えない。

　写生
　イルの能力。
　他者の姿、知能、能力をそのままそっくりに写し取り、変化することができる。

　予知
　リートの能力。
　その時点では発生していない事柄について知ることができる。

　細胞分裂
　エデンの能力。
　意のままに細胞を操り、成長を早めたり、傷の治りを早くしたり、ガン細胞を作ることも可能。
　放置していると勝手に元に戻るので、予備能力の時空操作で体内の時間を止めておく必要がある。

　時空操作
　エデンの予備能力。
　未来を変えることは不可能だが、空間移動や時を止めることは可能。

　転生
　ソフィの能力。
　死を迎える寸前自分の魂を身体から引き剥がし、対象の身体へと身を潜め時を待つ。
　子を孕んだと同時に術が完成し生まれ変わることができる。
　前世の記憶はないことが多い。

　憑依
　シグマの能力。
　死者の魂をこの世に呼び戻し、器(生物や人形など様々)と一体にさせる。

　召喚
　シグマの予備能力。
　魔物を呼び出すことができる。
　実技授業で重宝されている。

　その他
　『拒絶』『包容』『吸収』『昇華』『催眠』『呪体』『創造』なども存在する。


階級
能力適応度と学力の総合点で決定される。
在学期と合わせて『第○期・○○○○』と表す。
UNO(ウーノ)、DUE(ドューエ)、TRE(トゥレ)、QUATTRO(クワットロ)、CINQUE(チンクエ)、SEI(セイ)、SETTE(セッテ)、OTTO(オット)、
NOVE(ノーヴェ)、DIECI(ディエーチ)の十種から成る。
指導員はUN-INSEGNANTE(インセンニャンテ)とDIECIを有している。
全知能力者を意味するIL-MIGLIORE(ミッリョーレ)という階級も存在するが、未だ与えられた者はいない。
アビリタから出る(軍入りする)ために必要なのは、第三期・SETTE階級以上。


血闇体
能力者を作り出すために必要な特殊遺伝子。
遥か昔、一人の科学者によって発見されたと言われている。
どこから生まれたのか、どうして能力を作ることができるのかも不明のまま。
マレディツィオーネと結合し増殖すると、悪性遺伝子に変わり分子レベルまで身体を分解してしまう。


呪い
正式名はマレディツィオーネ。
能力者にのみ感染するウイルスである。
このウイルス自体に害はないが、血闇体を異常増殖させる作用がある。


クォートデーモン
種族の一つ。
ハーフサタン(魔族とヒューマン以外の種族の間に生まれた子供)
とヒューマンの間に生まれた子供。
魔族とエルフ(別種族の場合も)、ヒューマンの血を均等に受け継ぐ。
アグノが該当する。